FM/AMラジオを気軽にPCやスマホのアプリで聴くことができるradikoはとても便利ですよね。自宅で作業するときはPCでよく利用しています。
radikoは自宅や事務所からインターネット接続する際のIPアドレスより地域を判別し、居住エリアで聴くことができるラジオ放送を提供してくれています。
先日、いつも通りにPCブラウザからradikoにアクセスしたところ、選択できるラジオ放送局のリストが見たことのない放送局になっていました。その見知らぬ番組は聴けるのですが、いつもの番組、いつものDJの声が聴けなくなってしまいました。
そこでradikoのエリアを正しく戻すため、色々と試してみました。
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エリア判定を正しく戻すには
radikoの放送局リストが自分の居る場所と異なり、地域外になってしまう原因は、運用サイド(radiko)が私たちのアクセスしているIPアドレスによるエリア判定を間違っているためです。
これを解決するには以下の3つの方法があります。個人的には3番目がおすすめです。
1. ルータを再起動して別のIPアドレスの再取得を試みる
ルータ再起動は荒療治ではありますが、再起動により改めて取得したIPアドレスで正しいエリアに戻る可能性はあります。しかし、ルータを再起動しても必ず別のIPアドレスを取得する保証はありませんので変化なしという結果に終わる可能性はあります。何度も再起動するのは大変な気がしますので、1~2回試してみて効果がなければ下のエリア訂正の依頼をするほうが早いかもしれません。
またそれとは別に会社や店舗では自分都合で勝手にルータを再起動できませんので、他人に迷惑をかけずルータ再起動できる環境であるという条件も付きますね。
2. radiko側で正しくエリア判定されるのを待つ
気長に待てる場合はこれでも良いと思います。
それまで問題なく聴けていた場合、何かしらの原因でradiko側のエリア判定がおかしくなっているわけですので、しばらくすると以前のようにエリア判定も正常に戻る可能性はあります。しかし、必ず戻るか分からないことと、いつ戻るかも分かりませんので、少しでも早く元通りにしてほしい場合はじれったい手法になってしまいますね。
3. radikoにエリア訂正を依頼する
個人的にはこちらの手段がオススメです。
radikoのフッターにある「お問い合わせ」からお問い合わせフォームへ進みます。その後のページ上部に「一般のお問い合わせ / 地域判定に関するお問い合わせ / ビジネスに関するお問い合わせ」とメニューが並んでいますので「地域判定に関するお問い合わせ」を選択します。ここから正しい地域を選択して送信します。
radiko側で対応可能なネット環境からのアクセスであれば数日で正しいエリア判定に戻してもらえます。早いときだと5~6時間ほどで対応してもらったこともあります。
逆に、3日ほど経過しても何も回答が来ない場合は上記の「一般のお問い合わせ」からもお問い合わせされることをオススメします。
必ず解決するということではなく、調査の結果、改善されない場合もあります。radikoにも以下のように注意事項として記述があります。
ネットワーク環境(※)によっては、あなたの今いるエリア内にある放送局の番組を聴取できないことがあります。
そのような場合には、個別に調査を行い地域判定の修正を検討させていただきます。
なお、調査の結果、地域判定を修正できない場合もありますので、あらかじめご了承ください。(※)企業LAN、移動体通信、広域でインターネットサービスを提供しているプロバイダーなど
また、正しいエリアに戻ったとしても事務所や自宅のルータが一定期間後にIPアドレスを再取得してしまうとまた誤ったエリアに戻ってしまう可能性もあります。これは動的IPの宿命です。固定IPサービスを利用している方は1回のお問い合わせで解決するでしょう。
ちなみに普段、インターネット検索で利用しているGoogleやYahooの広告もエリア判別をしています。こちらはIPアドレスだけではなく、他の要因も計算して判別しているのでもう少し精度が高くなっています。
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radikoそのものが聴けないときは
パソコンでradikoを聴いている場合、それまで問題なく聴けていたのにある時からページの番組表部分が表示されなくなり、radiko自体が聴けなくなることがあります。再生/停止などのプレーヤー部分の下が真っ白くなるような画面になります。
これはインストールされているAdobe Flash Playerのバージョンが古くなった(最新のradikoに対応しなくなった)場合に起こる現象です。使用しているブラウザがGoogle Chromeであればブラウザ本体に組み込まれているのでFlash Playerのバージョンを気にすることはないのですが、Internet ExplorerやFirefoxを使用している場合はこのような状況になる可能性があります。その場合はFlash Playerの最新版をインストールしてみてください。
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エリア外の放送を聴くには
今回の記事テーマとは逆のシチュエーションになりますが、自分のエリア外の放送を聴くにはradikoの有料プランを申し込むことで可能になります。
月額料金は350円(税別)です。引越し前によく聴いていた番組を聴きたい、好きなDJの番組を聴きたいという方にはオススメですね。
IPアドレスによるエリア特定の仕組み
IPアドレスとはインターネットをする自宅や事務所などの出口に割り当てられる4ブロックに分かれた数字です。000.000.000.000のような配列となっており、具体的にはルータという機器のWAN側(外側)のポートに割り当てられるアドレスです。
このIPアドレスは世界のインターネット上に重複することなく割り当てられます。
そのため「そのアドレスを利用しているのはこの場所の人」と特定することができます。なぜ特定できるかというと、ISP(インターネットサービスプロバイダ)というOCNやso-netなどのインターネット接続サービスを提供している会社が、このエリアには「000.000.000.100~000.000.000.200」を割り当てるというように決めているため、逆引きするとそのアドレスはどの地域から接続されているかが分かるわけです。
一般的にはこれを動的IPアドレスといって一定期間(1ヶ月~数ヶ月)ごとに新しいIPアドレスが付与されます。逆にIPアドレスを同じ数字に固定できるサービスも各ISPで有料で用意されています。
自分のIPアドレスの調べ方
自宅や職場のIPアドレスは今どうなっているのかを調べたい場合は、無料のサイトが多数ありますのでそれらを利用されると良いでしょう。エリア判定の修正を依頼するときのやりとりで役に立つことがあるかもしれません。私はIPアドレスを調べるときは昔から下記サイトを利用しています。
上記サイトにアクセスするとページ上部のほうに「REMOTE_ADDR」という項目があります。その欄に記載されている「000.000.000.000」というような数字が自宅のルータにプロバイダから割り振られているIPアドレスです。
スマホアプリのエリア判別が正確な理由
radikoを利用する際、パソコンでは東京エリア、手元のスマホアプリでは大阪エリアというように同じLAN回線でインターネットをしているにも関わらず別々のエリアと判別される場合があります。
これはパソコンからの接続はプロバイダから割り振られるIPアドレスを元にエリア判別されているのに対して、スマホアプリでは端末の位置情報を利用してエリア判別しているためです。パソコンのエリアのほうが誤判断される可能性が高いです。
ですので、ある日から判別エリアが変わってしまいパソコンから地元の放送局が聴けなくなってしまった場合、radiko側でエリア判別を修正してもらうまでの間はスマホアプリにて聴くことができると覚えておかれると良いでしょう。楽しみにしているラジオが急に聴けなくなるのは困りますもんね。
最後に
今回のテーマですが、本来は何も気にしなくても居住地域の放送が聴ける場合が多いと思います。しかし、一旦エリア外の判定をされるサイクルに入ってしまうと、自宅のルータがIPアドレスを再取得するたびに間違ったエリアに戻ってしまうという繰り返しにもなりやすいです。私もすでに2回、改善しては戻りを繰り返しています(苦笑)
動的IPを利用している場合はどうしようもないことですので、間違ったエリアになってしまったらその都度依頼をするという流れになるでしょう。どうしてもめんどくさいということであれば「固定IPサービスを利用する」か「radiko.jpプレミアムに申し込む」のどちらかの選択肢もあります。
できれば何も気にせずエリア内の放送が聴けるのが一番ですが、無料ですのでそこは仕方ないと思っておくほうが気が楽かなと思います。